Vol.09
紅茶は一生、紅茶は何時でも、紅茶は焦らず。
熊崎俊太郎さん
日本紅茶協会ティーインストラクター(3期)
株式会社フィーユ・ブルー商品開発責任者
今回は学生時代から紅茶の世界に関わり現在紅茶業界で大活躍中の熊崎俊太郎さんにお話しを伺いました。
Q.紅茶との出会い、紅茶を好きになったキッカケは?
まず小学生のとき、家にあった贈答品の紅茶を片端から飲むうちに、パッケージごとに味が異なることに気づき、興味を持ちました。
それから中学生になって、電車通学の帰路に古書店や喫茶店に入り浸るようになり、喫茶文化全般に憧れてティーパーティーの真似事を始めて、「紅茶」の魅力を認識しました。
Q.お好みの紅茶は?毎日紅茶を何杯位お飲みですか?
どんな茶葉でも、美味しく楽しくいただいています。
あえてひとつだけ挙げるなら、ニルギリ。
1日平均だと10杯前後でしょうか。
Q.ご自分の会社を設立なさったキッカケは?
とても時間のやりくりが苦手な人間なので、生活と趣味の両立など到底無理だと思い、好きな紅茶と一生過ごすには仕事にするしかない、と。
そして、未来の「紅茶観」を作っていくためには実験性の高い試みが必要だと考えていまして、それらに自由に取り組ませていただくためにも、自社という形をとりました。
Q.最近の紅茶事情を如何思いますか?またプロの目から見て変化はありますか?
社会全体でみると「紅茶」を意味するものが確実に変容しつつあると思います。
同時に「自分が好きなタイプの紅茶」の世界が、閉ざされつつあるようにすら感じています。そのせいで悲観的になるつもりはなく、前向きに活動していますが、産地から消費地まで、仕事で関わらせていただいていると、大きな変化のただなかにいることを確信します。
もちろん、これは「紅茶」に限らず、生産・流通・消費・生活文化全般にいえることなのですが...。
Q.ティーインストラクターの資格を取得して良かったこと?
紅茶に関する知識を、系統だてて整理するきっかけになりました。
あわせて、知識や技術を伝える際に考慮すべき様々な注意点について、判断や検討をするための基線を、自分の中に持つことができました。
Q.男性で取得して良かったと思うことは?
女性ならではの感性や所作の素晴らしさの世界を、自分と比較することで学ぶことができました。
ありがたいと思います。
Q.後輩のティーインストラクターに助言をお願い致します
たくさん語り合いたいことがあるので、ぜひお茶をご一緒に(笑)。
とりあえずは、ご自分のためだけの「紅茶の本」をこっそりと執筆し続けることを、おすすめしています。
Q.今後の夢をお聞かせ下さい
いずれ、皆さまとお茶を毎日楽しめるお店を、どこかに開く予定です。
まずは、少しでも「紅茶」のお役にたてるよう、微力をつくします。