Vol.01
紅茶のおいしさを通じて
人の輪が広がっていきます
森由美子さん
株式会社ティージュ 専務取締役 ティークリエイター
日本紅茶協会認定シニアティーインストラクター(1期)
「ティーインストラクター」創成期から関わり、現在も紅茶専門店TEEJ(ティージュ)の経営や全国各地で開催しているティーセミナーに大活躍中の森 由美子さんに、お話をうかがいました。
Q.紅茶との出会いは?
主人が紅茶の輸入のお仕事を始めたのがきっかけです。本当においしい!と思える紅茶に出会い、これを仕事にしたい、いかにおいしく飲んでもらうかを学びたい、と思うようになりました。その当時はまだ、紅茶について学びたいと思っても整備された手だてがなく苦労しましたが、紅茶を通じて知り合った方々の誘いもあり、初のティーインストラクター養成研修に参加するようになりました。
Q.ティーインストラクターになってよかったと思うことは?
なんといっても、自分がいれた紅茶を「おいしい!」と言ってもらえたときです。紅茶のおいしさを通じて人の輪が広がっていくところに、本当にやりがいを感じます。紅茶の世界に入ったことで、多くの出会いや、予想もしなかったような貴重な体験もできました。苦労することもあるけれど、一生懸命やっていると必ず道が開けて、最後には「続けてきてよかった」という気持ちになります。また、私の後にも脈々と後輩が育ってきていて、楽しいことも苦しいことも分かち合える仲間ができたことは、うれしい限りです。
Q.これからの夢は?
お店の方では、つねに「正直な商売」を心がけてきました。それはこれからも変わることがありません。新鮮で良質なおいしい紅茶を、できるだけリーズナブルな値段でお届けしたいという「初心」を誠実に守っていきたいと思っています。個人としては、常に自分の「アンテナ」を磨いて、素敵な出会いを呼び込んで幸せを感じられたら・・・と願っています。最近、お煎茶やお抹茶の作法も習い始めました。紅茶からお茶の世界をもっと広げていければ幸いです。
Q.最後に、「自分の定番」の紅茶は?
特にこれ、と決めているわけではないのですが、ダージリンの季節の紅茶を飲むのが好きです。その時々の旬のおいしさを味わう、というのが最高に幸せなひとときです。