日本ティーインストラクター会

日本ティーインストラクター会

活躍するティーインストラクター

Vol.10

江川ゆみこさん「日常の生活に取り入れられるティータイムを素敵に学んでいただきたいのです。」

日本紅茶協会認定 シニアティーインストラクター(4期)、ティーアドバイザーサー・トーマス・リプトン ティーハウス ギンザ ティースクール エクゼクティブ ティーコーディネーターT.E.A.12所属、 日本茶インストラクター協会認定 日本茶インストラクター(3期) 青山ブルックボンドハウス、その後 銀座ブルックボンドハウス、リプトン・ブルックボンドハウスを経て、現在のサー・トーマス・リプトン・ティースクールギンザに至るまで専属筆頭講師兼フロアマネージャーを務める
シニアティーインストラクターの会 会長、日本ティーインストラクター会 副会長を経て 現在 日本ティーインストラクター会 顧問

長年に渡り日本ティーインストラクター会の要職を歴任されている江川ゆみこさんにお話しを伺いました。

Q:ティーインストラクターの資格を取得したキッカケは?
大学を卒業した年に結婚し、専業主婦として家庭を守り、子育てをしていましたが、40才までに何か打ち込めるものを見つけておきたいと思っていました。それを探したくて、次男が幼稚園に入った頃からお料理、お菓子、刺繍、トールペイント等、興味を持った多くの物に積極的にチャレンジしていました。そんな中、運命の出会いが訪れます。何気なく手にした手芸雑誌に、「ティーインストラクター養成研修」の記事を見つけ、「紅茶に呼ばれている!」と感じました。「天職」のことをコーリングと言いますが、紅茶こそ私の「天職」であると感じたのです。自分は勿論、皆に美味しい紅茶を飲ませてあげたいとの思いで応募しました。

当時は、ちょうど紅茶ブームになりつつある頃で、養成研修の申込者がとても多く狭き門でしたが、幸運にも受講できることになりました。家族に後押しされて、私の紅茶人生が始まりました。
Q:紅茶との出会い、思い出、好きになったキッカケは?
子供の頃から、家庭には紅茶がありました。
小学3年生の時に、父から渡される毎月1回配本の「少年少女名作文学」を読むために、早起きをしていました。その時に必ず母が一緒に起きて紅茶をいれてくれて、私の向い側に坐り、母のいれた紅茶を飲みながら本を読んでいたものです。紅茶の思い出というと、その場面が今でも一番強い印象です。
また、母がよくクッキーやシュークリーム、キャトルキャー(今で言うカトルカール)等のお菓子を作ってくれたので、お友達が遊びに来た時には一緒にクッキーを作ったり、焼き上がりのシューにクリームを詰めたりして、紅茶と一緒にほおばったことも思い出されます。
Q:紅茶を教えることの魅力はなんですか?
今までのベ何千人という方に講師として接してきました。
「江川先生のお話しはとても印象的だったので、紅茶が好きになりました」と10年、20年前の生徒さんから今でも声をかけて頂きますし、後輩からは「江川さんの講座を受けてティーインストラクターに興味を持ち、今の私がいます」と伺うと本当に嬉しくなります。
講義が印象的なのは、わかりやすいのと、声が明るくて、なにより私から紅茶愛溢れる幸せで楽しそうなオーラが出ているからだそうですよ(笑)そして、私が伝える紅茶で皆さんが喜んで下さると、更にそれがエネルギーになって戻ってきます。
長く講師を続けていられるのは、紅茶で幸せの受け渡しが出来て、伝える側にも紅茶の魅力の恩恵が与えられるからこそではないかと思います。
紅茶を教えることの魅力はなんですか?

Q:後輩のティーインストラクターやこれからティーインストラクターを目指す方へ、アドバイスをお願いします。
ティーインストラクターは紅茶の伝道師みたいなものです。
紅茶を学ぶことはいつからでも始められますし、いつまでも続けられます。
また、それまでの人生経験で得てきた色々なものが紅茶につながり、紅茶の幅を広げてくれるのです。ですから、紅茶を日常生活に取り入れ、口にする機会を増やし、机上だけではなく生活の中で興味をふくらませながら学ぶことが大切かと思います。

皆さんからは先生と呼ばれますが、私は皆さんより少し早く紅茶を学び始めた「先達」だと思っています。今現在も、紅茶の魅力にはまって紅茶の幅広く長い道のりを歩み続けている紅茶好きなのです。後輩の皆さんとは今後も共に歩みたいですし、紅茶好きの方なら、是非、きちんと紅茶を学ぶことから始めて、より一層興味を深めて頂き、紅茶を通して知り合うことが出来れば嬉しいですね。

Back Number