日本ティーインストラクター会
活躍するティーインストラクター
Vol.08
現在秋田で大活躍中であり「2013年ティーインストラクター・オブ・ザ・イヤー」の グランプリに輝いた伏見昌子さんにお話しを伺いました。
現在秋田で大活躍中であり「2013年ティーインストラクター・オブ・ザ・イヤー」のグランプリに輝いた伏見昌子さんにお話しを伺いました。
- Q:グランプリ受賞作誕生秘話は?
- 秋田らしい紅茶を作りたい!その思いが「あきた雅香茶&秋田がっこ茶ソイラテ」を生み出すきっかけでした。 秋田には昔から「がっこ茶っこ」というおもてなしのお茶文化がございます。これは自家製の漬物(がっこ)を来客時のお茶請けに出し、焙じ茶や番茶と共に楽しまれてきた秋田流のティータイムです。親睦のティータイムという意味では、イギリスの紅茶文化アフタヌーンティーと通じるものがございます。
茶葉は贈答品で頂くことが多く、認知度の高いダージリンティーを軽く焙じました。
これは賞味期限を過ぎた紅茶を再生させるテクニックでもあります。この焙じ紅茶を用いることで、香ばしく馴染みの好い味わいに仕上げました。
そして秋田産の豆乳・味噌・アカシアの蜂蜜・日本酒を用いることで、秋田らしい食味の嗜好である「甘じょっぱい」風味豊かな1杯を創出できたのではないかと自負しております。
以下参照レシピ(日本紅茶協会にリンクします)
「あきた雅香茶&秋田がっこ茶ソイラテ」
- Q:紅茶との出会いのきっかけは?
- 2才頃には8つ上の姉と1つのティーバックで互いのマグカップを行ったり来たり「お姉ちゃんの分、私の分♪」などと姉妹で歌いながら、仲良く淹れて味わっておりました。また家が自営業であった為、家族全員が揃う食事が土曜日の昼食でした。
パン食だったので、決まって飲み物は紅茶でした。紅茶は家族団欒の想い出の味でもございます。
- Q:ティーインストラクターになって良かったことは?
- 人との出会い。探究心が増したこと。自己の成長を促されたこと。世界が広がったこと。
自分の隠されていた個性を発見できたこと。
- Q:日頃の紅茶との関わりは?
- 朝から晩まで紅茶三昧です。自宅でサロンスタイルの紅茶教室をしているので生徒さんたちと季節に合わせた旬の味や人気の紅茶をレッスンで味わっております。
プライベートではティーバッグのお茶を常用しております。
昨年は、国民文化祭が秋田で開催されました。そこで「秋田らしい紅茶文化」を提案させていただきました。
- Q:今後の夢、目標は?
- 80歳を過ぎても紅茶教室を続けていきたい!
上質を知る、心潤う至福のティータイムを提供できる人でありたい!
コミュニケーションの飲み物「紅茶」の魅力を広く伝えたい!
紅茶の文化・教養における地域格差をなくしたい!
ティーインストラクターとして仕事の依頼・ニーズを増やしたい!
- Q:後輩に何か一言お願いします。
- ティーインストラクター・オブ・ザ・イヤーにもぜひ、チャレンジしてください。
ほかの出場者と比較して自分の力量が判りますし、自身の鍛錬の場となり、学ぶところが多いです。協会ホームページに自身のレシピが載ることは名誉な事ですし、出場した経験と実績は確固たる自信につながります。震災以降の出場は「東北・秋田に元気を届けたい!」その一念で努めて参りました。地方で活躍される皆様にもふるって参加頂きたく存じます。
また、仕事や家事、育児に介護と多忙をきわめ、ティーインストラクターの活動をお休みの方も多いかと存じます。紅茶と出会ったのなら、好きでいらっしゃるのなら、いつか戻ってきてください。
紅茶の神様に見出されたことを忘れずに、共に精進して参りましょう!
紅茶に、皆様に出会えて私は幸せです。
ありがとうございました。
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- Vol.01 森 由美子さん「紅茶のおいしさを通じて人の輪が広がっていきます」
- Vol.02 上野 育美さん「初心を大事に、自分らしく、ゆっくり歩んでいきましょう」
- Vol.03 山田 詩子さん「美味しい紅茶を飲んだときの自分の気持ちを楽しく伝えていきたい」
- Vol.04 スチュワード 麻子さん「その日の気分や時間帯に合わせて選ぶことが出来るのが紅茶の魅力です」
- Vol.05 田中 京子さん「べにふうきの華やかな香気と濃厚な味に魅せられました」
- Vol.06 小島 樹さん「白き雪のミルクティー」復興への祈りと紅茶の持つ和の力。
- Vol.07 木谷 修さん「人との出会い・・・そして絆が今の自分にパワーを与えています。」
- Vol.08 伏見昌子さん「秋田で A HAPPY CUP OF TEA! ~紅茶の力を信じて~」
- Vol.09 熊崎俊太郎さん「紅茶は一生、紅茶は何時でも、紅茶は焦らず。」
- Vol.10 江川ゆみこさん「日常の生活に取り入れられるティータイムを素敵に学んでいただきたいのです。」